2008年08月09日

二十一文字目「未」

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「“カツうどん”ていう名物メニューがあって、これが結構癖になるんですよぉ」と
何やら良からぬものを勧められた。
茹でたうどんの上に牛カツが乗っていて、そこに特製ソースがかかった代物だという。
うどんも牛カツも味の想像は出来る。これだけだとミスマッチのマッチ抜きだ。
しかしその特製ソースをかけることによって、どのようなハーモニーをかもし出すの
か気になり行くことにした。

こぢんまりとした洋食屋だった。
店に入って早速「カツうどん下さい」と注文した。
すると店のおばちゃんは「はい、カツうどん。ライスもね?」と当然のように聞き返
してきた。

え?うどんに、更にライス?意味が分からなかった。
が、ここは店の慣習に従うのが一番だと瞬時に判断し、「あぁ、そしたら、ライスも
お願いします」と店のおばちゃんに身を委ねることにした。
うどんにライス。これは焼きそば定食感覚で食べるものなのか?それならば・・・
待っている間、不安を打ち消すプラス材料を探そう探そうという思考回路になっていた。

そして待つこと5分。カツうどんとご対面。
少し深い目の洋皿に茹でただけのうどん、その上に何の変哲もないカツ、脇にキャベ
ツの千切り、そしてその上から少し黄色がかったデミグラスソースのようなもがかけ
られていた。恐らくこれが特製ソースだ。ライスにみそ汁も付いていた。
おばちゃんはカツうどんを出すなり、「ソースかけてね」とカウンターに置かれたウ
スターソースを手に取った。

え?特製ソースに、更にウスターソース?
僕はとっさに「ソースかけるんですか?」と聞き直してしまった。
するとおばちゃんは「うんうんうん。これはあくまでも好みやけど、最初何もかけん
と食べてみて、ちょっと味違うなぁ思たらソースかけて。まぁわたしはソースかける
けど」と暗に特製ソースの存在を批判してみせた。

まずは、ウスターソースをかけずに上のカツを特製ソースのみで味わってみた。
どことなく和菓子を食べているような感覚に襲われた。
次に、おばちゃんの指示通りウスターソースをかけてカツを頬張った。
直ぐにライスが欲しくなった。
おばちゃんの言う通りライスを頼んでよかった。
その後、うどんをひとすすりした。
これは最後にまとめて、目を瞑って食べようと思った。

結論。カツうどんとは、ライスとウスターソースが有って初めて何とか成立する、単
品ではまだまだ未完成の名物メニューだった。

食べ終わるとおばちゃんが「どやった」と訊いてきたので、少し迷ったあげく「僕も
おばちゃんと同じで、ソースかけた方が好みです」と当たり障りのない答えを見つけ
出し返した。すると別のおばちゃんが厨房から出てきて向かいのカウンターに腰掛け
「ウチの特製ソースはちょっと甘い目やねん」と特製ソースの特徴を補足してくれ
た。僕はハッとなり「あ、何かみたらし団子っぽかったです」と巧く味を表現してし
まった。厨房から出てきたそのおばちゃんは、それを聞いてこめかみに血管を浮き上
がらせながらも落ち着いた態度で「うんうんうん、初めて食べたこどもとかは、みん
なそう言うわ」と勝ったのか負けたのか分からない切り返しをしてきた。

店一杯に変な空気が流れ始めた。続けて「結局ぅ、ウチのソースはぁ、醤油とか入っ
ててぇ、和風やねん。醤油とかぁ・・・もう色んなもん入ってんねん。だから和風。
和風が特徴やねん」と余計に空気が悪くなる弁明を始めたので、僕は店を後にした。
僕は帰る道すがら、カツうどんにあと何を足すと更なる完成に近づくのか考えていた。

カツうどんには、まだまだ伸びしろがある。
posted by もりさわまさはる at 00:28| 大阪 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

二十文字目「公」

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わずかな額ではあるが、住民税を払いに市役所まで行ってきた。
納税課の窓口は4つあり、真ん中の2つは先客がいて利用されていた。
見たところその2人以外に客は無し。従って次は僕。
空いている端の窓口に行ってみると、「隣の窓口をご利用下さい」と封鎖
のプレートが立てられていた。
カウンターの中を見渡すと、ざっと20〜30人、机に向かって事務仕事を
していた。

おかしい。
こんなにも働いていたら手の空いている人間が居るはずだ。
よく見ると、やはり数人何もしていない人間が居る。
僕はカウンターに立っている。なのに誰も僕に気付こうとしない。
民間ならありえないことだ。民間なら事務仕事の手を止めてでも、まず
窓口に来る。

もう一度言う。
少額ではあるが、僕は税金を納めに来たのだ。
いわば、そこで働いている公務員の飯の種をだ。
なのに封鎖のプレートを置き、対応しようとしない。

僕は決め込んだ。
一番奥の、みんなと机の向きが違う、一番給料を貰ってそうで、かつ
一番暇そうにしているオッサンに対応させてやると。
僕は腰に手をあて、仁王立ちでオッサンを睨んだ。
オッサンは、机に置いたパソコンの陰からチラッチラこちらを伺っている。
どうやら僕の存在には気付いているようだ。
しかし、僕と目を合わせようとはしない。何を考えているのか?

『一応封鎖のプレート置いてんねんけど、あの佇まいは対応しろという
ことなんやろなぁ〜・・・誰か対応してくれへんやろか?(周りを見渡す)
うぅわ、誰もあの客に気付こうとしてないやん・・・ここで「ちょっとカウンタ
ー行ったって!」て命令しても、「お前が一番暇やろ」いう目で見返され
るんやろなぁ・・・やっぱり僕が対応した方がええんかなぁ?・・・でも僕
ここのボスやしなぁ・・・僕が対応すのも、おかしな話かぁ・・・(パソコン
の陰からカウンターを見る)うわっ!まだ僕の方見てるやん!何?僕狙
い?何やろ?クレームかなぁ?クレームやったらめんどくさいなぁ〜・・・
やっぱり誰か対応してくれへんやろかぁ?(もう一度周りを見渡す)・・・
対応する気ゼロやん・・・はぁ〜〜・・・やっぱり僕が行かんとあかんの
かぁ〜・・・いややなぁ〜(腰を上げる)・・・ややこし客と違ったらええん
やけどなぁ〜・・・』

オッサンは、やっとこさ重い腰を上げ、恐る恐る僕の方に近づいてきた。
よしっ!山が動いた!
そしてオッサンは僕にこう言った。
「何か用事ですか?」

え?ふざけんなボケーーッ!!!
何が「何か用事ですか?」じゃボケーーッ!!!
税金を払いに来たんじゃボケーーーッ!!!
それよりもまず第一声は「お待たせしました」やろボケーーーッ!!!
ホンマなってないっ!公務員がいろいろ叩かれているこのご時世に、なん
ちゅー態度やっ!全く持って自分の立場分かってないっ!

「おいっ、何やその言葉遣い。
それが税金を払いに来た者に対する言葉遣いか!そんな言葉遣いをする
のは自分らが税金でおまんま食べさせて貰ってると言う意識が欠如しとる
からやっ!そうと違うか!民間なら考えられへんぞ!血の滲むような思い
で他社とは違う製品を開発し、営業マンが朝から晩までかけずり回り、ここ
までするか!というようなサービスまでして、それでもまだ会社が倒産する
危険にさらされ、個人もいつクビになるかもしれないという不安を抱えながら
やっとるのに、それをなんや!黙っててもこいつら税金払いにきよる。何て
便利なシステムなんや。こんな便利なシステム考えたやつって偉いなぁ〜
とかおもっとるんとちゃうかっ!」

と大声で叫んでやりたかったが、何故か
「あのぉ〜、これ早期納金割引期間過ぎてるんですけどぉ〜・・・もう無理
ですかねぇ〜?」と伺いをたてていた。
オッサンに「フッ・・・無理ですねぇ」と軽くあしらわれた。

俺、頑張れ!
posted by もりさわまさはる at 19:43| 大阪 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月29日

十九文字目「似」

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アンジェラアキ、立原啓裕に似てる。
posted by もりさわまさはる at 00:32| 大阪 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月26日

十八文字目「境」

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環状線に飛び乗ったら、ピヨピヨというひよこの鳴き声が聞こえた。
最初、ケータイの着信音かと思ったが、ピヨピヨ・・・ピヨピヨの間隔が余りにも
不規則すぎる。
耳を凝らして音源を辿ってみると、僕の真後ろに本物のひよこが居た。
中学生ぐらいの女の子が抱えた、昔ながらの買い物籠をふたまわりほど小さくした
バッグの中から2羽のひよこが顔を出して鳴いている。
僕を含め、それに気付いた大人達は、元気に鳴くひよことその飼い主の顔をチラッ
チラ伺っている。
夏祭りの夜店で買った帰りでないことは確かだ。
その専用のバッグがそう教えてくれている。
ひよこ自体は可愛いのだが、ひっきりなしのピヨピヨは狭い車内ではちと癇に障る。
勿論、注意する者は誰もいない。替わりに「これは良いのか?感」が車両一杯に広が
っている。

犬を引き合いに出してみる。
散歩途中に犬を連れて電車に乗る人が居たら、さすがに誰か注意するだろう。
というより、改札で止められるだろう。
しかし、専用の籠に犬を入れて乗っている人は何度か見たことがある。これは問題
ない。
でもその籠に入った犬がワンワンワンワン吠え続けると迷惑だ。
逆に籠に入っていなくても、盲導犬のように賢くておとなしい犬なら問題ない。
そのひよこは、専用のバッグに入っているものの、バッグは買い物籠のように口空
きなので、今にもひよこが跳び出そうで冷や冷やする。
鳴き声も犬ほど大きくはないが、絶え間のなさがイラッとくる。
でも、コラッと怒るほどのものではない。

食べ物で考えてみる。
BOX席になった電車の中でのお弁当は問題ない。
しかし普通の対面式の車内でお弁当を広げるのはちと気が引ける。
しかし対面式の車内でも、お腹ペコペコで、かつ時間が無いときはパン
を頬張って
しまうときがある。
しかし吊革に掴まっているときはアメちゃんを嘗めるぐらいで我慢する。

電車の中でやって良いこと、悪いことの境界線は非常に難しい。
posted by もりさわまさはる at 23:42| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

十七文字目 「男」

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洗濯物を取り入れたところで一服しようと、もう一度ベランダに出て
タバコに火をつけた。
すると、向かいの青空駐車場にしきりに辺りを気にする怪しげな中年
男性を発見。
その中年男性は、駐車場の一番はじっこに停めてある少し背の高めの
ワンボックスカーと、駐車場に隣接する民家の隙間に身を隠した。
車上荒らしかと思いきや、その中年男性は民家の壁に向かって立ち、
社会の窓を下ろし始めた。

只の立ちションである。

オッサンと目があった。
オッサンのファスナーを下ろす手が止まった。
ここは男同士。僕はすかさず見ない振りをしてあげた。がしかし目の
端でオッサンの動きを追っていた。
オッサンは別の場所を探そうかどうか悩んだが、結局40センチほど
横移動しただけで用を足し始めた。

一度タバコに火をつけると5分はかかる。
部屋の中は禁煙なので部屋には入れない。
たかだかオッサンのションベンの為に一旦火を消すのも癪な話だ。
しゃがんでベランダの陰に隠れたとて、煙が「まだここにいるよ」と
教えることになる。
何だか気まずい。
何だかオッサンと僕の二人だけの世界に居るようだ。
トイレで隣同士なら、何ら問題ない。
それはお互いがする立場。
この状況は、オッサンがしていて僕がただただ見守る立場。
僕もオッサンも身動きが出来ないまま、お互いの存在を感じ続けなけ
ればならない。
とんだプチ拷問を味わった。
posted by もりさわまさはる at 22:23| 大阪 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月15日

十六文字目「追」

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こどもは追いかけっこをする。
追いかける方も、何故か、追いかけられる方も楽しそうだ。

それに対し、大人は追いかけっこをしたがらない。
体力的にもしんどいし、それよりも「追いかけられる」の意味合いが変わってくる。
大人の世界では「追いかけられる」は「逃げる」に姿を変える。
借金取りから逃げる。
ストーカーから逃げる。
原稿の〆切から逃げる。
「逃げる」には、どうも頑固な悲壮感がこびりついている。
これでは追いかけっこなんて自分から進んでするわけがない。

にしても、こどもの追いかけっこは本当に楽しそうだ。
追いかける方はもとより、追いかけられる方が顔面からはみ出すような笑顔で
キャーアキャー言って走り回っている。
もう僕は、あんなに楽しく追いかけっこをすることが出来ないのだろうか?

アニメの世界だが、楽しそうに追いかけっこをする大人がいる。
ルパン三世と銭形警部。
どちらも本当に楽しそうだ。
生き甲斐を感じながら追いかけっこをしている。

こどもの追いかけっこは楽しそうだが、そこには生き甲斐はない。
逆に、生き甲斐を感じながら追いかけっこするこどもがいたら恐い。
僕はもう、こどもとは言える年齢ではない。
あんな笑顔をするには、背中に人生をしょって走り回らなくてはならないのである。

posted by もりさわまさはる at 22:51| 大阪 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月24日

十五文字目「待」

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嫁が「Wii Fit欲しい」と言い出した。
どうも近所の友達ん家で興じたところ、思いのほか心奪われたようだ。
無論「欲しい」とおねだりしてみたところで僕が買い与える訳はなく、嫁自身がポケットマネーで買うのだ。
僕の懐は全く持って痛まない。にせよ問題は、彼を我が家にどう招き入れるかだ。と言うより、僕が彼とどう付き合うかだ。
僕は生まれてこの方テレビゲームと生活を共にしたことがない。
だから「テレビゲームが我が家に来る」と言われても、それは僕にとっては「アメリカ人がホームステイに来る」ようなものだ。
その昔、ファミコンでスーパーマリオブラザーズが流行った頃、友達ん家で一度やらせてもらったことがある。
ひねもす向き合ったが結局1面クリアー出来なかった。
ファミリースタジアムに至っては0対26とこてんぱんにやられてしまった。
まるで、街で外国人に声をかけられて、何が何だか解らず「NO!NO!NO!・・・」と逃げ去ってしまう。そんな苦い思い出だ。

ある日、近い将来、まっさらな顔をしたWii Fitがウチのリビングに鎮座している。
相手は機械だ。無視しようと思えばいくらでも無視することはできる。
しかし我が嫁が、いわば新妻が、突如やって来たそのWii Fitやらと楽しく戯れる姿を、ただ傍らで指をくわえて眺めている、そんな亭主でいいのかということだ!
見たこともない妻のはしゃぐ姿に耐えきれず、寝室のベッドに潜り込む、そんな男に成り下がってしまっていいのかということだ!
このままでは確実にWii Fitに負けてしまう。人間が機械に負けてしまう。
僕が人間として、男として、ひとまわりもふたまわりも大きくなればいい話か?
妻が機械と戯れる姿を、ゆったりソファーに腰掛けてワイングラスでも片手に、ガウンなんか羽織ったりなんかして、暖かい眼差しで愛でてやればいいということか?
残念ながら今の僕にはそんな器量は持ち合わせていない。無理やりやったとしても、それは只のプレイに過ぎない。

もはや為す術なし。
嫁が彼のことを忘れてくれる日を、ただただ息を殺して待つのみだ。
posted by もりさわまさはる at 23:08| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月15日

十四文字目「傘」

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今更ですが、どなたか傘の差し方教えて下さい。
自分で言うのも何なんですが、器用さで言うと、割と器用な方だと思うのです。
日曜大工は出来るし、自転車も直せるし、勿論料理もする。キャベツの千切り、大根の桂剥き、フルーツの飾り切りなんかはお手のもの。
町内会器用さ選手権120種競技みたいなものがあったら確実に入賞する自身はあります。
しかしその120種の中に、“ミシン目のないトイレットペーパー切り部門”や“傘差し部門”があると、その入賞はかなり危ういです。
公衆便所なんかでたまにミシン目のないトイレットペーパーだったりすると、ちょっと恥ずかしくなるぐらいギザギザになってしまいます。でもそれはこの際目を瞑りましょ。三角折りでごまかしましょ。
しかし傘差しはごまかすことはできません。
ホントこの歳になって疑問に思うのですが、みんなどうやって傘を差しているのでしょうか?
何かコツやテクニックがあるのでしょうか?
考えてみれば生まれてこの方、傘の差し方など教わったことがありません。
僕は僕なりの方法で雨の角度や風の強さ、傘の面積などを考慮しながら差すのですが、目的地に着くと必ず肩から下がびしょ濡れです。濡れていないのは顔だけです。
こんなに濡れるのならこんなおっきな傘要らんやん!もう顔サイズの傘で充分やん!と思ってしまいます。
今日も信号待ちをしながら周りの人をチェックしていたのですが、やっぱりみんな僕ほど濡れていないのです。
こんな雨降りにもかかわらず、みんな何かシュッとしてるのです。僕だけ何か濡れ鼠みたいなんです。
「右斜め75°やな!おっ!今度は後斜め65°か!」と傘をクネクネさせたりするのが悪いのだろうか?
傘は絶対この角度!何が何でもこの角度!という“黄金の差し方”なるものがあるのだろうか?
誰か!誰か教えて下さい!
でないと・・・・・・でないと・・・・・・入賞できません・・・
posted by もりさわまさはる at 10:42| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月12日

十三文字目「相」

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先日、チラシの写真撮影後の飲み会で、今回の客演の中西さんと森川さんの手相を視た。

手相は高校のときの友達、辻内の影響で始めた。始めたと言っても手相の本をほんの1冊読んだ程度のニワカ占い師だ。
今は、気軽に女性の手に触れられる‘飲み会必須アイテム’として思わぬ役目を果たしているが、元々の入口はそんな不純なものではなかった。
大学受験に何度も何度も失敗し、「僕の人生どなえなんねん!」と塞ぎ込んでいたときのことである。

高校の何気ない休み時間
「ウヒヒヒヒ。森澤、手相視たるわ・・・」
とネズミ男張りの胡散臭い笑顔で躙り寄って来た辻内のことをふと思い出した。
恐る恐る手を差し出すと
「ふむふむ・・・・・あぁ、なるほど・・・やっぱり、自分気にするやろから言わんとくわ」
「え!何で?」
「ちょっと、まっくん視して・・・」
と僕の手相は漫ろに、隣に居た松永の手相を視だした。
あのとき、辻内は僕の大学受験大大大大大失敗を見切っていたのか?
そう思うと僕は本屋まっしぐら、参考書コーナーそっちのけで1冊の手相の本を手に取った。

それから時が経ち、もうかれこれ7〜8年前になろうか、お彼岸で墓参りをするため僕は実家に帰った。
そのとき母が
「あぁそうそう。辻内君死んだん知ってる?」
とおもむろに台所仕事する手を止め、僕に近寄ってきたのである。
「え!ほんまにっ!」
「何か東北の方にひとりで旅行に行ったとき、大雪の中、何でもない溝にはまって死んでたんやて」
そ・・・そんな死に方あるかっ!?そんな2時間ドラマの雑魚キャラみたいな死に方。しかも20代の若さで。
生前、辻内がよく言ってた言葉がある。
「ウヒヒヒヒ。人生そんな甘ないって」
甘くないにも程がある。
今でも思う。辻内は、果たして自分のそんな惨めな死に方を見切っていたのだろうか?


posted by もりさわまさはる at 18:33| 大阪 🌁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月05日

十二文字目「恥」

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お母さん方が小さな子供を自転車の前と後に乗せて漕いでいるのをよく
見かける。
危ないからと条例で厳しく取り締まるようになりかけたが、お母さん方
の強い反発で一旦保留になった。
小さい子供を家に残して出かける訳にもいかないし、かといって3人乗
りは危険だし、確かに難しい話だ。
が、そんなことよりもあのガニ股でペダルをキコキコする姿は何とかな
らないものか?
女性に美しさを求めてしまう余りに、見かけるとどうも目を背けてしま
う。
子供を前に乗せると、ガニ股でキコキコせざるをえないのだが、恥じら
いの心は捨ててもらいたくない。
先日バイクで信号待ちをしていた。
割と大きめの交差点なのだが、車も自転車も何も見あたらない。
そこにいるのはバイクに跨っている僕と、初老の上品そうなおばさまだ
けである。
おばさまは急いでいたのか、僕を気にしながら
「ごめんなさい、内緒ね、内緒、内緒・・・・・」
と恥ずかしそうに小走りで赤信号を渡っていった。
“内緒”というフレーズが何とも奥ゆかしいではないか。
信号無視は悪いことだが、僕は心の中で「いいよ。気にしないで」と無
事渡りきった
おばさまにかけてあげた。
このおばさまのように、女性にはいつまでも恥じらいの心を持ち続けて
もらいたいものだ。
そこで急務!世のお母様方が、ガニ股しないで子供を自転車に乗せられ
るアイテムを開発するのだ!
posted by もりさわまさはる at 22:54| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月02日

十一文字目「遊」

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家から少し東に行ったところに第二寝屋川が流れている。
国土交通省が掲げた看板には“一級河川”と大きく書かれているが、
あのドブ川ぶりを見ると、とてもそのような代物とは思えない。
そんなリバーサイドにラブホテルが2軒並んで建っている。
夕方その前を通ると、小学生5〜6人が片方のラブホテルの入口、そう、
あのビラビラの暖簾の前に乗ってきた自転車を綺麗に並べて前の第二
寝屋川で遊んでいた。
「もっと他に置くとこなかったんかえ!」と思いながら辺りを見渡したが、
道端だと車の邪魔になるし、やはりそこの窪みが絶好の駐輪ポイントだ。
しかも子供なりに気を遣ってか、車1台分通れるスペースを空けて停めて
いる。
いらん気ぃ遣うなっちゅうねん!
そんな気ぃ遣われても、そんな子供の自転車を横目に入りにくいやろ!
て言うか、もっと別のところで遊べっちゅうねん!
と、ひとりヤキモキしている僕とは対照的に、子供達はドブ川でキャッキャ
遊んでいた。
田舎育ちの僕には少し奇妙な光景だが、都会では大人の遊び場と子供の
遊び場が隣接しているのだ。


posted by もりさわまさはる at 21:24| 大阪 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月29日

十文字目「白」

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小腹が空いたので、夕飯までの腹の足しにとコンビニで“角煮まん”なるも
のを買った。
レジの横のほっかほかのものではなく、持って帰って家でチンするタイプの
ものである。
形状もオーソドックスなドーム型とはちと違い、具を“まん”でパクリと挟
み込むスタイルをとっている。
何分チンすればいいのか袋の裏を見ると、「原産国 中国」の文字が目に留
まった。
「むむっ!」と一瞬たじろいたが、腹の虫には勝てずチンすることにした。
出来上ったものをガブリと頬張りモグモグすると、何やら触感がおかしい。
神経を口に集中させ、もう一度探るように噛んでみる。
モグモグ・・・んっ!こ・・これはっ・・・この触感は・・・か・・紙やっ!!
原産国は中国。
もしやこれが噂の、ダンボール入り肉まんっ!?!?!?
慌てて中身を確認する。
薄っぺらい代物ではあるが、確かに“角煮”は入っている。
しかし、どこをどう探してもダンボールの影も形も見あたらない。
どうした?・・・味覚が鈍ったのか?・・・
気を落ち着けて、もう一度よ〜く確認すると、白い“まん”の下に何やら
付着物が・・・
そう。“まん”の下に敷いている紙と一緒に“まん”を噛みちぎっていたの
です。
ん〜〜〜“まん”の下の白い紙が、“まん”の白と同化して、“まん”の下
に紙を敷いていることに気付かなかった。
むむむむむむっ・・・紛らわしいねんっ!
“まん”の下に紙を敷くんやったら、色変えて敷けっちゅうねんっ!
posted by もりさわまさはる at 09:03| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

九文字目「回」

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狛犬ならぬ独楽犬を見た!
50歳前後の男性がパグ犬を連れて散歩していた。
その飼い主がおもむろに首輪からリードを外すと、パグ犬はしゃがみ込み、
肛門を軸にして独楽のようにクルクル回り始めた。
何回も何回も回っていた。
これは歴とした芸なのか?はたまた只単に肛門が痒かっただけなのか?
真相は定かではないが、確かにそのパグ犬はクルクル回っていた。
またパグ犬と言うところがミソだ。狛犬とどこか風貌がカブる。
もう一度見てみたい。
ナイトスクープに頼んでみようか?

posted by もりさわまさはる at 19:50| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

八文字目「痛」

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1ヶ月ほど前から歯医者に通い始めた。
と言うのも知り合いのおっちゃんが糖尿らしく、逢う度に歯の数が減っていく。
今確認できる歯は、ざっと2〜3本ぐらいだ。
ちゃんと噛めないので胃に負担が掛かり、口の周りにヘルペスが出来ている。
興奮して喋ると制御が利かず、ちょくちょくよだれを垂らす。
その哀れさに恐怖を覚え、21年ぶりに歯医者に行くことにした。
中3のとき詰めて貰った詰め物が、詰めて貰った明くる日に取れ、そのまま
21年間ほったらかしにしていた。
もう一度そこに詰め物をしてもらおうと行ったのだが、あちこち悪いところ
が見つかり通う羽目になってしまった。
正直通うのはうんざりだが、ま、ある意味“おっちゃんありがとう!”だ。
治せるモノは今のうちに。
で、治療して貰っていてひとつ疑問に思うことがある。
「痛かったら左手を挙げて下さいね」
本当にこんな事が出来るのか?
最初は「そうか、痛かったら左手を挙げるのか。右手だとこの何か色々置い
ているトレーにぶつかるもんな。そうかそうか左手か」と納得していたのだ
が、実際治療が始まると、とてもとても左手なんか挙げられっこない。
まず、どの痛さで挙げていいのか解らない。
「これぐらいの痛さでいちいち手を挙げていると、全然治療が進まないので
はないか」と危惧し、手を挙げるのを躊躇ってしまう。
仮に我慢できないぐらい痛かっても、その痛さに連動して左手を挙げること
は不可能だ。
逆に痛さに耐えようと全身に力が入り、腕が硬直してしまう。
歯の治療中に痛さを伝える手段として出来ることは、せいぜい治療の妨げに
ならない程度に体をピクンッとすることか、両方のつま先をパタパタするこ
とぐらいだ。
僕はそうしている。いや、それ以外できない。
全国の歯医者さん、これからは「痛かったらつま先をパタパタしてください
ね」と言って下さい。
posted by もりさわまさはる at 16:13| 大阪 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月21日

七文字目「大」

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少しは大人になったのか、面の皮が厚くなったのか、一歩踏み出せる
人間になった。
とにかく臭かった。
臭かったが、しないといけないときはしないといけないのだ。
だから扉を閉め、鍵を掛け、しゃがみ込んだ。
すると、どこからともなく中学生数人がやって来て、まさに扉を隔て
た数十センチ向こうで
「クセッ!クセッ!なにこのニオイッ!」
「誰やっ?誰入っとんねん!クセッ!うわっ、ほんまクセッ!」
と、騒ぎ立て始めた。
肛門が縮こまり、血の気が引くのが分かった。
中学生の僕なら、確実にその場で泣き崩れ、以後学校に行くことは
なかっただろう。
しかし、今は30を遠に過ぎたいい大人だ。
後処理をきっちり済ませ、意を決し、勢いよく扉を開け
「このニオイ、俺ちゃうからなっ!」
と睨み付けた。
声は少しうわずっていたが、有り難いことに中学生達は退散して
いった。
見たか、これが大人だ!
護るべき尊厳は、自らの手で護らないといけないのだ!

posted by もりさわまさはる at 17:53| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月19日

六文字目「共」

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愛車エポ(50cc)が帰ってきた。
約2年前、免許を取り上げられた際、バイク好きの知人の所に里子に出
していたのだ。
エポには申し訳ないが、ウチのマンションは駐輪代がかかってしまう。
懐と相談すると、そうするしかなかった。
その間、僕の足替わりになってくれたのは、門真の試験場に免許書を渡
しに行った帰りに購入した自転車だ。
彼は本当によく頑張ってくれた。
エポで走れそうな距離は、ほとんどカバーしてくれた。
平均すると1日約90分は彼と共にしたであろう。
それが約2年。
彼はもう満身創痍だ。
1ヶ月ほど前から、カチャンカチャンと原因不明の音を発するように
なってきた。
何とか治療してやろうとするのだが、その時に限って黙りこくる。
普通に跨るとまたカチャンカチャンと音がする。
おそらくそれが彼のSOSのサインなのだろう。
でももう安心してくれ。
エポが帰ってきた。
これからはセカンドカーとして、のんびりと第二の人生を歩んでくれ。

posted by もりさわまさはる at 19:16| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月16日

五文字目「許」

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諸処の事情により一昨年の4月に運転免許証を取り上げられて、そう、俗に言う“免取り”になって約2年。
再びこの手に免許証が。
思い起こせば、1年間の欠格期間(免許が取れない期間)が過ぎ、再取得しようと試験場の飛び込み試験を初めて受けたのが去年の8月末のこと。そこから悪夢の不合格地獄が始まった。
仮免、路上と落ち続けること11回。
気が付けば半年という月日が過ぎ去っていた。季節も夏から冬に。
1回こっきりと思った試験官(教習所ではなく試験場なので警察官)とも、いつの間にやら顔なじみ。
そんな試験官が幾人も。
そして晴れて合格し、今後の手続きの説明を受けた帰り際、なじみの試験官達がわらわらと僕のもとに。
ねぎらいの言葉のひとつでも掛けてくれるのかと思いきや
「もう二度とここに来るんじゃないぞ!」
僕は思わず
「えっ?あ・・は・・はい」
と肩を落とす。
ん?何これっ!?何このシチュエーション!ここは・・・塀の中か?
深々と頭を下げ、娑婆に出て吸った空気は排ガスのほろ苦い味がした。
posted by もりさわまさはる at 01:20| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

四文字目「罠」

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日常のそこここに罠は仕掛けられている。
たまに通る道路のあるスポットに来ると、「あれっ?」と、必ず道路脇のフェンスに目を遣ってしまう。
近づいてよく見ると、ただホースを束ねてフェンスにくくりつけ、それに紫色のナイロン製のカバーを
掛けているだけなのだが、なぜかいつも通り過ぎる一瞬、目の端に映るその物体は、紫色のジャンパー
を着たおっさんがウンコ座りをしてフェンスにしがみついているように見えるのだ。
何度通っても、「あれっ?」と見てしまう。
たまにしか通らないので前回のことを忘れて必ずその罠に引っかかってしまう。
そして引っかかる度に“もやもや”する。
その罠を仕掛けた人物に作為がないだけに、“悔しい”というよりも“もやもや”だ。
引っかかった後5分ぐらい“もやもや”してしまう。
なんやねんこの罠!


posted by もりさわまさはる at 21:10| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

三文字目「励」

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チャリンコで中央環状をえっちらおっちら北上しておりましたら、前輪がパンクしてしまいました。
これは困った。8時半迄に目的地に着かなくてはいけないのに、辺りには自転車屋が皆無。
在ったとしても修理して貰ってる時間など無い。
中央環状なので電車も無い。
とりあえずどこかで空気入れを借りて、空気が抜けるまでに目的地まで猛ダッシュしようと決め込み、空気入れを貸してくれそうなところまで空気の抜けた自転車を走らせておりました。
しかし空気の抜けた自転車たるもの重い重い。
なかなか前に進まない。
寒い寒い早朝にひとり汗びっちょり。
焦る気持ちに逆らうように赤信号。
こぐのを止め、ふと目の前にそびえる大きな看板に目を遣ると
「あなた元気?わたしキンキ!」
腰が砕けました。
キンキ自動車さんよう!そんな励ましはいらないぜっ!

posted by もりさわまさはる at 15:24| 大阪 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

二文字目「克」

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お酒を嗜むようになってから味覚が変わったのか、好き嫌いが無くなりまして、とんねるずの「食わず嫌い王」を見るときは「あかん!僕嫌いなもんない!」とひとりソワソワしておりました。
ところが、数年前たまたま入ったタイ料理屋で「トムヤムクン」が駄目なことを発覚し、それ以来「食わず嫌い王」を見るときは「トムヤムクン」ベースで4品を考えておりました。
ところがところが、昨日制作陣と行ったタイ料理屋であっさりと「トムヤムクン」克服。またまた「食わず嫌い王」を見るときはソワソワしないといけなくなりました。

(書はクリック→拡大してご覧ください)


posted by もりさわまさはる at 17:23| 大阪 🌁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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