2008年07月21日

十七文字目 「男」

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洗濯物を取り入れたところで一服しようと、もう一度ベランダに出て
タバコに火をつけた。
すると、向かいの青空駐車場にしきりに辺りを気にする怪しげな中年
男性を発見。
その中年男性は、駐車場の一番はじっこに停めてある少し背の高めの
ワンボックスカーと、駐車場に隣接する民家の隙間に身を隠した。
車上荒らしかと思いきや、その中年男性は民家の壁に向かって立ち、
社会の窓を下ろし始めた。

只の立ちションである。

オッサンと目があった。
オッサンのファスナーを下ろす手が止まった。
ここは男同士。僕はすかさず見ない振りをしてあげた。がしかし目の
端でオッサンの動きを追っていた。
オッサンは別の場所を探そうかどうか悩んだが、結局40センチほど
横移動しただけで用を足し始めた。

一度タバコに火をつけると5分はかかる。
部屋の中は禁煙なので部屋には入れない。
たかだかオッサンのションベンの為に一旦火を消すのも癪な話だ。
しゃがんでベランダの陰に隠れたとて、煙が「まだここにいるよ」と
教えることになる。
何だか気まずい。
何だかオッサンと僕の二人だけの世界に居るようだ。
トイレで隣同士なら、何ら問題ない。
それはお互いがする立場。
この状況は、オッサンがしていて僕がただただ見守る立場。
僕もオッサンも身動きが出来ないまま、お互いの存在を感じ続けなけ
ればならない。
とんだプチ拷問を味わった。
posted by もりさわまさはる at 22:23| 大阪 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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